デザインは目的では無く手段

デザイナーというとデザインをすることが仕事の目的のように思われがちですが、きれいなビジュアルや書体やインテリア等を提案することは、それ自体が目的なのではなく、あくまでユーザーにそのものの価値に気付いてもらうための手段だと考えています。
雨上株式會社は、デザインとしての時代の最先端を提案する事を目的としているのではなく、クライアントの課題に対して明確な位置づけを定義し、ユーザーとの円滑なコミュニケーションを図るためのデザインを提案します。

雨上株式會社を起業した思い。

  • 平井 俊旭(ひらい としあき)
  • 雨上株式會社(あめあがるかぶしきがいしゃ) 代表取締役社長
  • 地域ブランディングディレクター

1969年、神奈川県生まれ。武蔵野美術大学・空間演出デザイン学科を卒業後、同研究室の助手を4年間務め、インテリアデザイン事務所「株式会社SUPER POTATO」で勤務。2001年、「株式会社Smiles」に入社し、ブランドグラフィックや店舗デザイン、食器類のプロダクト全般など、スープの専門店Soup Stock Tokyoの創業期からブランディングを手がける。2014年12月に「雨上株式會社」を設立、2015年5月に本社を滋賀県高島市へ移転、同年7月より高島市を拠点に地域ブランディングディレクターを務める。

地域ブランディングに携わりたいと思ったきっかけ

Smilesに入社しSoup Stock Tokyoのブランディングを手掛けた際、創業まもない赤字続きの会社が、利益をしっかりと出す企業へ成長する過程をつぶさに見てきました。

2008年、ある米問屋がSoup Stock Tokyoのスープの製造委託工場へ、食用ではないもち米を食用と偽って卸していた「事故米の不正転売事件」に巻き込まれました。また同じ頃、店舗内装などに使用していた木材が、海外から違法流入した木材の可能性があることを知りました。食材の流通を管理することの重要性を痛感するとともに、木材にもこだわりたいという思いから林業塾へ参加し、新店舗には国産の木材を積極的に使用するようにしました。

「食材」と「木材」の経験から、この2つに着目して北海道から沖縄まで様々な地域を見て回ると、それぞれの地域に魅力があってもディレクションする人が不足している、と感じるように。そこで、Soup Stock Tokyoでの知見や経験を活かし、地域活性に役立てられないか、と考えたのが地域ブランディングディレクターを始めるきっかけです。

なぜ高島市なのか

東京の企業での経験はあっても、移住してまで地域づくりにかかわることに全く不安がなかった訳ではありませんでした。そこで最初はある程度人口があって都市部から遠くなく、まだ何もブランディングされていない地域が良いと考えていました。高島市はまさにぴったりの場所!2010年の林業塾に参加した際、岡山県西粟倉村で林業を主軸とした町おこしに取り組んでいた牧大介さんと知り合いました。

西粟倉村のブランド構築や商品企画・販売、移住やローカルベンチャーへの支援などを手掛け、数年かけて結果を出してきた方です。そんな彼が高島市で林業6次産業化のコンサルをされていた時期があり、牧さんが携わるくらいだから面白いだろう、という感覚で2014年のゴールデンウィークに初めて日帰りで高島市を訪れました。

京都市内から車で1時間足らずですが、立地的なメリットがあっても高島市の魅力をイマイチ発信できていない印象があり、7月に1泊でもう一度高島市を見て回り、問題を洗い出してみました。

その後、頼まれたわけでもありませんが、勝手に高島市の地域ブランディングに関する企画書を作成し、高島市の農林水産部長を紹介してもらいました。そこから、高島市の地域ブランディングが動き出し、今に至ります。

会社名
雨上株式會社(あめあがるかぶしきがいしゃ)
企業サイトURL
https://ameagaru.co.jp
設立
2014年12月
資本金
450万円 平井俊旭70% (株)Smiles 30%
役員構成
  • 代表取締役社長 平井 俊旭
  • 取締役 遠山 正道
事業内容
  • 地域ブランディング
  • 商品開発ディレクション及びデザイン
  • コンペの企画書制作
  • イベントやツアーの企画、サポート
  • コミュニティー形成サポート
主要取引銀行
三菱東京UFJ銀行 滋賀銀行
本社住所
〒520-1216 滋賀県高島市安曇川町中央3-7-1 ブレイン安曇川205
電話番号
090-2250-4730